●脊柱の弯曲異常(背部後弯)
上半身の重みが脊柱全体にうまく分散されず、特定の部位にかかるため、その部位の筋肉が硬くなります。
●長時間同じ姿勢を続ける
寝てばかり、座りっぱなしの生活により筋肉を動かす機会が減り、血液の循環が悪くなります。(若い人の場合は立ちっぱなしの仕事など)
●筋肉への長時間の圧迫
長時間の座位では、おしりやふとももの後ろ、背中の筋肉が常に圧迫されており、その部位の筋肉への血流が滞り筋肉が硬くなります。長時間の臥位では、寝る姿勢にもよりますが踵部、おしり、背中等の筋肉が圧迫されてその部位の血流が悪くなります。また同様に皮膚への圧迫がじょくそうの原因になります。
●廃用症候群
立位や歩行機会の減少により、立って歩くためのおしりから足にかけての筋肉の萎縮が起こります。おしりの筋肉が減少すると(天然のクッションがなくなるため)坐骨が露出し、座っている時におしりが痛くなったり、転倒した時に大腿骨頸部骨折などの原因となります。
●不良な姿勢を続ける
椅子が合っていない。テレビ等の位置の関係で一方向をいつも見ている等。
その他の原因として、
●冷気
●症状によるもの
脳梗塞後遺症等による筋麻痺、パーキンソン病による筋固縮等
●呼吸
肺気腫、ぜんそくなどにより頸部や胸部などの呼吸筋を過度に酷使している場合。
以上のような状況により筋肉が硬くなると
① 痛みが出る。
② 動きが制限される。
このことがさらに高齢者の転倒リスクを増大させることになります。